「うちの子、なかなか背が伸びないのはやっぱり遺伝のせいかな」と悩むことはありませんか?

背が伸びないのは遺伝のせいかもと思っている方がいる一方で、「親は背が低いのに〇〇君は背が高いのはなぜ?」と不思議に思ったことはありませんか?

もちろん身長と遺伝が無関係というわけではありません。

実際に身長が遺伝に影響を受ける割合は20~25%程度と言われています。

しかし、遺伝的な影響があるにも関わらず、1950年以降は日本人の平均身長は伸び続けていてます。

そして親は背が低いのに子供は背が高いというケースもよく見かけるのではないでしょうか。




スマホやゲームの影響

遺伝的要素のほかに、子供の身長が伸びない原因として下記のことがあげられます。

  1. 栄養の不足
  2. 運動の不足
  3. 睡眠不足
  4. 成長ホルモンの分泌量が少なくなっている

なかでも現代は飽食の時代と言われ、栄養失調など極度の栄養不足に陥ることは減ってきました。

そこで注目したいのが睡眠不足と成長ホルモンの分泌量です。

栄養も運動も十分なのになぜか背が伸びないと悩んでいる方のお子さんを見ているとある共通点が見えてきました。

その共通点は「スマホやゲームをしすぎている」という点です。

それではスマホやゲームのしすぎが身長にどのような影響を与えるのかをみて、背を伸ばす方法を見つけましょう。

現代の子供は、両親が子供だった頃よりも睡眠の平均時間が短くなっています。

その原因には塾をはじめとする習い事、共働きが増えて親の帰宅時間が遅くなったことで夕食や入浴の時間が遅くなっていることなどがあります。

そしてこれ以上に問題なのがスマホやタブレット、ゲームの使い過ぎによる睡眠不足です。

現代の子供は小さな頃からスマホやゲームなどのデジタル機器に触れる機会が多い環境にあります。

特に、小学校に上がる前の小さな頃から、出先などで子供を静かにさせたいと思ってスマートフォンでゲームをさせたり、タブレットでアニメを見せるなどしていませんか。

こうした何気ない行動から、子供たちは大人が使っているスマホやタブレットなどに興味を持つようになります。

デジタル機器に興味を持つこと自体は悪いことではありません。

しかし、スマホ・タブレットのアプリやゲームには面白いものも多く、もう少しもう少しと思っている間に時間がすぎて夜更かしにつながります。

その結果、背を伸ばすのに重要な睡眠が不足しやすくなります。

子供が睡眠不足になると、知らず知らずのうちに信号を発信しているので、信号をうまくキャッチして睡眠不足を解消させ、背を伸ばす手助けをしてあげることが大切です。




子供の睡眠不足の信号

ぼーっとして集中力がない

睡眠不足になると大人同様、集中力が低下します。

そのため元気がなく、ぼーっとしていることが増えます。

児童や学生の場合、勉強に集中できないというのも特徴です。

よくイライラする

原因もないのに、機嫌が悪くイライラすることが増えます。

本人も原因が分からないので感情をコントロールすることができません。

学校へ行きたがらない

朝なかなか起きられず、もっと寝たいとぐずったり、学校へ行きたがらないという行動が起こることもあります。

「うちの子はわりと早く寝かせているのに背が伸びない」、「きちんと寝ているのに日中、眠そうにしている」、「夜中によく起きる」という時は、もしかしたら睡眠の質が悪いのかもしれません。

「寝る子は育つ」というように、成長期にしっかりと背を伸ばすためには、睡眠を十分にとることが必要です。

ただし、「質の良い睡眠」をとれてこそです。

質の良い睡眠をとるために、注意しないといけないのがブルーライトの存在です。

人間の身体には体内時計があり、それによって活発に活動する時と身体を休める時を判断・コントロールして健康を維持しています。

しかし、ブルーライトがこの体内時計を乱してしまうのです。ブルーライトはほかの光に比べて強い刺激を目の網膜に与えます。

ブルーライトの刺激を受けると、夜でも脳が今は朝だと誤って判断してしまい、睡眠を促すホルモンのメラトニンが出るのを抑えます。

そのため、夜眠っていても脳が覚醒状態で深い眠りをとることができず、少しの物音や刺激でも目が覚めてしまうということも起こります。

また成長しきっていない子供は、自分の睡眠パターンが出来上がっていないので、ブルーライトの光を浴びると、睡眠のリズムを崩してしまいやすく成長に大きな影響が出ます。

こうしたブルーライトのマイナス面を避け、成長期にしっかりと背を伸ばすためにはブルーライトを発するものの使い方に気を付けなければいけません。

ブルーライトはスマホやタブレット、パソコンのほかに最近、人気のLEDからも出ています。

ブルーライトを完全に避けるのは難しいですが、ちょっとした習慣を変えるだけで眠りの質をよくすることができ、子供の身長を伸ばすことにも役立ちます。




ブルーライトを避けて睡眠の質を良くする方法

  1. 子供は夕食後、なるべくスマホやパソコンの使用を避けさせる。
  2. 夜は間接照明を利用し、光の強い刺激を避ける
  3. 寝る前は眠くなるまでスマホやテレビを見るなどせずゆっくりと過ごす
  4. パソコンなどを利用する際はブルーライトカットの眼鏡などを利用する

低身長の治療で使われるものに成長ホルモン注射というものがあります。

それほど、背の伸びと成長ホルモンは大きく関わっています。

そもそも背が伸びるには、骨が伸びることが必要です。成長期、背の伸びに伴って軋むような音がするのも、骨が急激に伸びているために起こる現象です。

でも背を伸ばしたいからといって骨を伸ばそうとしても、骨は意識して伸ばせるものではありません。

骨の両端には骨端線という細胞があり、この細胞が活発に増殖することで骨が伸びていきます。そして骨端線の増殖を促すには、ソフトメジンという物質が必要です。ソフトメジンは成長ホルモンが肝臓に働きかけることでつくられます。

このため、いくら栄養をとって骨の材料となるものがあっても、骨を伸ばすのに十分な成長ホルモンが出ていなければ背は伸びません。

うちの子はなかなか背が伸びないと悩んでいるなら、成長ホルモンがしっかり出ているかに注目してみましょう。成長ホルモンは年齢によって、その量が変化します。幼少期の頃から多く分泌され、思春期に最も多くなるのが一般的です。

しかし、成長期の時期でも成長ホルモンの分泌量が減ってしまうケースがあります。その原因の1つに睡眠不足や睡眠の質の悪さがあります。

もともと成長ホルモンは脳から命令を受け、下垂体という部分から分泌されます。そして最も多く成長ホルモンが分泌されているのが深い睡眠をとっている時です。

特に睡眠中でも寝付いてから3時間ぐらいの間にある一番深い睡眠の時に大量に分泌されています。

それなのに、この大切な時間に睡眠の質が悪かったり、十分な時間の睡眠がとれていないと成長ホルモンの分泌が減少してしまいます。

成長ホルモンをしっかり分泌させ、子供の背を伸ばすには質の良い睡眠をとれるよう生活習慣の見直しが必要です。

特に子供が自分ではコントロールしづらいスマホやゲームといった生活のリズムを乱しやすいものは、親子で考えルールを作るなどして寝る前2時間は利用を避けましょう。

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