親子の身長と遺伝

成長期を迎えた子供の大きな特徴のひとつに、身長が伸びるという点があげられます。

お子さんがこの時期を迎えると、まわりの友達と比較する機会も増えでしょう。

またお子さんの成長がまわりのお友達よりも遅い兆候がある場合、

この先背が伸びなかったらどうしよう・・・と、

お子さんが今後どのくらい背が伸びるのか不安になることもあるでしょう。

また両親の背は低いけど、「背の高さは子供に遺伝するの?」

といった疑問や悩みを抱く方もいるのではないでしょうか。

そこで、「背の高さと遺伝の関係」そして「身長を伸ばすための生活習慣」についてご紹介していきたいと思います。




身長は1/4程度の確率で遺伝の影響を受ける

身長が遺伝に受ける影響は20~25%程度と言われています。

この数値を多いと取るかは人それぞれでしょう。

しかし厚生労働省の国民健康・栄養調査をみて下さい。

1973年の20才男性の平均身長は165.9cm、

2015年の20才男性の平均身長は173.2cmと40年ちょっとの間で「7.3cm」も伸びているのです。

参考サイト:国民健康・栄養調査(厚生労働省)

ではこの40年で最も変わったのは何でしょうか?

それは生活習慣ではないでしょうか。

そしてこの生活習慣が身長におよぼす遺伝以外の要因となるのです。

ですから遺伝だからと諦める前に、75~80%と圧倒的に身長に大きな影響を与える生活習慣に注目してみてはいかがでしょうか?

遺伝の場合は対策を練ることは難しいですが、睡眠や食事といった生活習慣であれば現実的に対策をすることが可能です。

まず親として「できること」を行ってみてはいかがでしょうか。




生活習慣次第で親よりも高くなる

では身長を伸ばすにはどういった生活習慣が重要でしょうか?

栄養バランスのとれた食事

良質な睡眠

正しい運動

これらの3つのが重要と言われています。

簡単ということはありませんが、これらであれば努力次第でなんとかなるのではないでしょうか?

まずはこの3つのポイントに着目して、不足しているものがあれば改善することに取り組んでみましょう。

生活習慣を改善することで、そして身長を伸ばすために適した生活を送ることで、子供の身長を親よりも高くすることは十分可能となるでしょう。

遺伝よりも栄養と睡眠が大事

では3つの生活習慣をひとつづつ、詳しくみていきましょう。

バランスのとれた食事

身長を伸ばすための食事とは、バランスの取れた食事のことです。

例えば身長を伸ばす栄養素と聞くと、多くの方がカルシウムを連想すると思いますが・・・

実はカルシウムを含む食材だけを摂取しても、実際は想定するほど体内に吸収されていないことがあります。

これではいくら努力してカルシウムを含む食材を取り入れても身長を伸ばすことに期待できません。

つまりカルシウムだけに着目するのではなく、カルシウムの吸収率を高めるような栄養素を組み合わせて摂取することを考えなくてはならないのです。

また身長を伸ばすための食生活で気をつけなくてはならないのが、糖質や脂質を多く含むお菓子やファーストフードやインスタント食品です。

なぜならにこれらの食品は一般的に栄養バランスが偏りやすい傾向にあるからです。

例えばお菓子には砂糖がたくさん使われていますが、砂糖は体内でカルシウムと結びついて体外に排出してしまうため、結果的に砂糖の取り過ぎによりカルシウムが体内に吸収されにくくなってしまうのです。

カルシウムの摂取を考えるのであれば、糖質や脂質を多く含む食品はなるべく控えると良いわけです。

良質な睡眠

ひとの体が成長するのに重要なのが成長ホルモンです。

実はどんなにバランスのとれた食事や正しい運動をしていても、この成長ホルモンが分泌されていないと身長は伸びないのです。

ではこの重要な成長ホルモンは、いつどのように作られるのでしょうか?

成長ホルモンは寝ている間、つまり睡眠時に多く分泌されているのです。

しかし、成長ホルモンを多く分泌させるには、単純に寝ればよいというわけでありません。成長ホルモンは睡眠の質によって、分泌量が変化するのです。

睡眠には浅い眠りの状態であるレム睡眠と深い眠りの状態であるノンレム睡眠がありますが、成長ホルモンの分泌を促す質の高い睡眠は、ノンレム睡眠が該当します。

そしてこのノンレム睡眠の状態になるには、寝る前のテレビやスマホを控えることはもちろん、激しい運動、また就寝する3時間の食事を控えることが大切となります。

また深い睡眠ができない方は、半身浴や日中体を動かすことが効果的でしょう。

正しい運動

運動は成長ホルモンの分泌を促す効果があります。

そして運動は「骨端線」という成長と関係の深い骨を刺激して、身長を伸ばす効果に期待できます。

さらに運動することで適度な疲労感を感じたり、食欲増加につながり、食べ物から栄養を摂りいれやすくなることや睡眠の質が上がるといった効果が期待できます。

しかし運動によっては、身長を伸ばすどころか成長を止めてしまう運動がありますので注意が必要です。

例えば、過度な筋肉トレーニングです。筋肉への負荷が大きすぎる運動は避けると良いでしょう。ポイントは過度はNGで、適度であることが重要です。

子供であれば、全身の筋肉をまんべんなく使い、骨に刺激を与えることができる「水泳」が良いとされています。また水中での運動は、体重による膝や腰への負担も少ないことは大きなメリットになります。

その他、骨端線に縦方向の刺激を与えることができる「ジャンプ」や「バスケットボール」なども良いとされています。

まとめ

親子の背の高さと遺伝には関係性は見られますが、重要なのは生活習慣を整えることです。

正しい生活習慣を取り入れることでお子さんの成長を促進し、さらに身長だけではなくお子さんが健康的に成長することにも大きなメリットがあるでしょう。

遺伝だからとあきらめる前に、親としてできること、生活習慣(食事・睡眠・運動)の見直しからはじめてみてはいかがでしょうか?

子どもの偏食・栄養バランスを考える』のページをチェック。